現在、キッチンカーで販売されてる姿をよく見かけるようになりましたね。
ここ山梨でも、2020年以降キッチンカーの需要が増えてることは感じます。
さて今回のお話は、キッチンカーの制作に触れたいと思います。
「制作とは、どんな世界だろう?」という興味を抱き、山梨県甲府市にある株式会社 A2ボディー(株式会社エーツーボディ)様に、今回はお邪魔させていただきました。
簡単に、株式会社エーツーボディ様を紹介します。
株式会社エーツーボディ
株式会社エーツーボディ様では、自動車鈑金塗装・パーツ販売なども行う会社です。
決してキッチンカーだけを取り扱う専門店ではありません。
しかし、これまで過去9年に渡り山梨で数多くのキッチンカーを制作しており、梨県内で走る8割前後のキッチンカーが、ここ「株式会社エーツーボディ」様で制作されております。
今回は、山梨県内で"キッチンカー制作"において実績と信頼のある「株式会社エーツーボディ」様の、ご厚意の元ご協力を頂きまして『キッチンカー制作の世界』を紹介します。
キッチンカーとは
キッチンカーとは、食品の調理を目的とした設備を備える車両であり、一般的に販売を目的とした車両が認知されています。
この「キッチンカー」という言葉は、英語かと勘違いされがちですが、和製英語になり『Kitchen car』日本で作られた言葉になります。
従って、英語では「Food truck」"フードトラック・ケータリングカー "などと呼ばれています。
はじめに
この記事では「開業手順、車両車検における規定、山梨県の保健所許可」など専門的な情報については一切記事内では掲載致しません。よろしくお願い致します。
オールハンドメイドのキッチンカー制作は職人の真心満載
それではキッチンカー制作をされております社長の秋山様にお聞きしました。
Q、これまで何台位を制作してますか?
A、秋山社長:60〜70台位は制作してます。山梨県内にある8割位は株式会社エーツーボディで制作しており、現在では月7台の生産を行う体制を構築しております。
Q、キッチンカー制作で注意する点は何でしょうか?
A、秋山社長:最小限に軽量化ができる素材を使い、車両寸法はミリ単位で設計してキッチンカーは制作しております。
仮に、全ての素材を「鉄素材」で作ると車両総重量が増すことになります。
これに、お客様のご商売の道具などを積み込めば、更に重くなる車両となってしまいます。
そこで出来るだけ軽量化に優れた素材を選ぶ必要があります。
当社では、キッチンカーに優れた素材「FRP素材」を使用してます。
Q、キッチンカー制作で「FRP素材」を使用する理由とは?
■ 上の写真は、キッチンカー制作で使われる加工前のFRP製の板です。何枚も積み重ねてあります。
A、秋山社長:キッチンカーは火気を取り扱う車両ですから、最も火災の安全面と車両総重量に注意して制作しております。
その為、FPR製の素材を使う理由には4つの理由があります。
- 耐火性に優れる素材
- 軽量化に優れた素材
- 頑丈な素材
- 1枚板の加工で雨漏り防止ができる。
A、秋山社長:キッチンカーの狭い空間で火気を使用した場合、天井に熱が滞留します。
特に夏場の場合は炎天下による熱に加え、火気使用による火災の懸念もあります。
仮に、燃える危険性がある素材「木材、その他プラスチック製」などを使った場合、火災の原因は考えられます。
そこで、安全面を考慮すると「耐火性・軽量化・頑丈な素材」という3つの特徴を兼ね備えたFRP素材はキッチンカー制作には欠かせない素材になります。
天井板をFRP製の1枚板で制作する事で雨漏り防止になりますから安心です。
専門豆知識
FRP製素材とは、「繊維強化プラスチック」
Fiber Reinforced Plasticsの頭文字からFRPと言います。
繊維強化プラスチックとは、エポキシ樹脂やフェノール樹脂などに、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維を複合して強度を向上させた強化プラスチックである。
引用:Wikipedia
A、秋山社長:キッチンカーで商売をされる職種によっても、骨組みや作り方には違いはでます。
商売で使われる「フライヤー・鉄板・冷蔵庫」備え付される道具にも異なります。
そのため全てお客様のされるご商売に合わせて制作することになります。
既製品として予め骨組みだけ組み上げてるキッチンカーは一台もありません。
筆者:ここまで、お会いして15分ほどのお話しの中、単にモノ作りが好きでキッチンカーを制作してるのではなく、依頼者のオーナー様の安全面を第一に考えて制作されてることが理解できました。それは、"真心を込めて"制作されてるんだなと感じとれました。
「株式会社 エーツーボディー」で制作されるキッチンカーの骨組みもオールハンドメイドでした。
世の中のハンドメイド製品は、小さいモノから大きいモノ作りまであります。
この章では、キッチンカーというオールハンドメイドの世界を紹介します。
基本となるキッチンカーのベース車両は、経トラック(通称経トラ)と呼ばれる車両をベースに制作されております。
この日、すでに荷台にある全てパーツが取り外された状態のベース車両がありました。
作業場では、荷台に骨組みが溶接で組み上げられております。
骨組みについて質問させて頂きました。
Q、組み上げる寸法はシビアな世界ですか?
A、秋山社長:1mmのズレがあれば目的の車検には通りません。
Q、お店「たこ焼き・焼き鳥・クレープ」異なる商売によって作り方は違いますか?
A、秋山社長:まず何のお店を開業するのかを決めて置かなければ、開業されるオーナー様の思い通りのお店には作れません。
会計、商品受け渡し窓を横サイドの窓を利用するのか、後ろの窓を利用するのかでも全く異なりますから、「鉄板・冷蔵庫・シンクの位置なども全てオールハンドメイド制作になります。
Q、キッチンカーの狭い空間では人が立つことは可能ですか?
A、秋山社長:ここで制作されるキッチンカーは、荷台にある室内では立つことが出来ます。
180センチの身長がある私(秋山社長様)でも普通に荷台で立つことができます。
荷台の狭い空間で行う作業では、常に中腰の体制になり長い時間の営業は、身体にも大変な負担が掛かる作業になります。
その為、疲れ難い空間創りを大切にしております。
■ ベース車両の作業から1週間後の作業風景
■ ベース車両から2週間後の作業風景では、シンクも取り付けられており後はペイント前の状態で並んでおりました。
■ ペイント前の状態
Q、山梨キッチンカーコミュニティのオーナーをされておりますが作られたきっかけとは?
A、秋山社長:キッチンカーで商売をされてる、同じ思いを抱えるオーナー様同士のコミュニティがあれば安心できると思い作りました。
コロナ禍によるイベントですので、細心の注意をはらいイベントを行います。
イベントに来られる多くのお客さまに楽しんで頂くためにお願いがあります。
お客さま一人ひとり「受付のアルコール除菌・体温検査・ソーシャルディスタンス・テイクアウトの徹底」のご協力をお願い致します。
株式会社エーツーボディ 情報
社名 | 株式会社エーツーボディ |
住所 | 〒400-0047 山梨県甲府市徳行3丁目8−10 |
お問合せEメール | https://www.a2body.co.jp/contact |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 土曜日・日曜日・祝日 |
会社URL | https://www.a2body.co.jp/ |
ユーチューブ動画 | 「キッチンカーのエーツーボディ」 |
山梨県キッチンカーコミュニティ | インスタグラム |
*スマートフォンでご覧の場合は左右にスライドさせて確認下さい。
キッチンカーの集まる最新イベント情報は、山梨県キッチンカーコミュニティのインスタグラムからチェックしてみて下さい。
アクセスMAP
GoogleMap
最後に
まず最初に、「株式会社 A2ボディー」様、改めてご協力を頂きありがとうご座いました。
今回は、普段ではあまり知ることができないキッチンカーの制作されてる職人の世界をお届け致しました。
この度のお話しでは、秋山社長様がキッチンカー制作過程において、お客様への真心を感じ取ることができました。
常にお客様が商売をされる姿を思い浮かべながら制作が行われており、それは商売されるオーナー様が効率よく作業が行えるように考えられておりました。
特に、火災の安全面に対しても考えられ作られてることは、聞いてみないと解らないことだったと思います。
もしこれをご覧になった方で、キッチンカーの開業にご興味がある場合、お問い合せしてみて下さい。
ユーチューブチャンネルもされております「キッチンカーのエーツーボディ」をご覧下さい。
おすすめ記事キッチンカー イベント・レポート|おしゃれで可愛い9台のキッチンカーを紹介【にらさき】
おすすめ記事【南アルプス市 イベント】オアシスステーション・南プスの日フェス・レポート